2017年2月12日日曜日

不登校を1日3分の働きかけで解決するたった1つの方法

東京のそれも23区に住んでいると、周りの影響もあり、子供が小学生に上がればすぐに中学受験をどうするのかということを考えるようになる。僕自身は公立が当たり前の愛知県で育ったので、中学受験のメリットはピンとこない。

少し調べてみると私学のメリットの一つにいじめが少ない、あるいはすぐに対処されるので深刻な問題にならないということがあるらしい。実際にはそんな楽園ではないという指摘が『中学受験 (岩波新書)』(横田増生著)でなされており、僕はそれを信じるが、いずれにしても自分の子供がいじめ・不登校になったらどうすれば良いのかを知っておくことは必要だと感じた。

不登校の兆候が見えてから、どうすれば良いのかわからずオロオロして時間を過ごしてしまうことなく、素早く自信を持って対応をするために、事前に知識を持っていきたい。

そんな時に目に入ったタイトルがこれだ。

不登校は1日3分の働きかけで99%解決する


書かれていることはたった1つ。子供をよく観察して良いところをほめるということ。

もう少しテクニック的なことも書いてあるが、子供が不登校なり良くない状態になった時に、この単純なたった1つを信じて継続するのはかなり難しい。すぐには効果が出ないような状況にまで陥っているとなおさらだ。しかし信じて継続しなければ効果は出ない。

たった1つの単純で効果的なこの方法を信じるために、この1冊をよむ必要がある。




2017年1月30日月曜日

冬の洗濯物の乾燥に困っているからデシカント方式の除湿機を比較して購入

除湿機の用途はいくか考えられるが、梅雨のジメジメ対策、冬の結露対策、梅雨・冬の部屋干し用途などだろう。

今回は、子供二人で毎日大量の洗濯物に追われている我が家のために部屋干し用途の除湿機購入のために調べたことをまとめてみる。


コンプレッサー方式とデシカント方式(ゼオライト方式)の比較

除湿機には2つの方式がある。特徴は下表の通り。今回は部屋干し用途なので、以降はデシカント方式の除湿機に絞って比較検討していく。ハイブリッド方式という両方の機能を搭載した除湿機もあるようだが、価格が高くなるので対象から外す。

コンプレッサー方式デシカント方式
運転音
大きい
小さい
電気代
安い
高い
本体重量
重い
軽い
室温の上昇
気温
暖かいとき向き
いつでも



製品比較

各社のスペックを見ると、消費電力の高い商品だからでしょうか50Hzと60Hzでの性能の違いが明確に記載されています。私は東京在住なのでここでは50MHzのみを対象とします。商品比較という意味では60Hz地域の方にも十分に参考になると思います。


パナソニック 衣類乾燥除湿機 デシカント方式 ~14畳 ホワイト F-YZM60-W象印 衣類乾燥除湿機【360°送風】オートスイングルーバーRJ-XA70-WLアイリスオーヤマ 除湿機 デシカント式 ホワイト EJD-70
価格16,837円22,700円19,800円
サイズ45.8×19.4(+脚部1.6)×35.2cm高さ55cm×幅29.5cm×奥行29.5cm50×35×18.5cm
本体重量5.8kg9.5kg6.3Kg
電気代の目安12.4円/h
消費電力460W570W630W
定格除湿能力5.4L/日7L/日7.0L/日
除湿可能面積木造:7畳(12㎡)
14畳(23㎡)
木造:8畳(13㎡)
16畳(26㎡)
木造:9畳(15㎡)
18畳(30㎡)
切タイマー2・4・6時間2・4・6・12時間1・2・4・8時間
静音48dB47dB48dB
タンク容量約2.0L2.8L約2.0L


日立 除湿機 HJS-D561HITACHI 除湿機 HJS-8LTOYOTOMI(トヨトミ) Karalina 【お部屋も衣類もしっかり除湿】デシカント式除湿機 ホワイト TD-Z80(W)
価格15,800円20,767円17,880円
サイズ44.5×26.9×17.4cm47.5×29.0×17.5cmW212×D320×H476mm
本体重量5.1kg5.5kg6.1kg
消費電力460W630W660W
定格除湿能力5.6L/日8.0L8.0L/日
除湿可能面積木造:7畳(12㎡)
14畳(23㎡)
木造:10畳(17㎡)
20畳(33㎡)
木造:10畳(17㎡)
20畳(33㎡)
切タイマー2・4・8時間2・4・8時間2・4・8時間
静音50dB48dB48dB
タンク容量1.8L:2.6L(約2.0Lで自動停止)約2.2L


アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機 デシカント式 除湿量 2L DDA-20』はAmazonのレビューで初期不良の報告があまりにも多いので対象外としました。価格とスペックを見ると魅力的な商品なので残念です。


なかなか良い比較表ができたのではないでしょうか。これより上の製品になると2万6千円以上になるので、これくらいがコストパフォーマンスの良いラインじゃないかと思います。あとは好みの問題じゃないですかね〜。どれにしようかなぁ。



参考

【最強の除湿機が決定!】除湿機のおすすめ人気ランキング10選【2017年最新版】 | LIFE SAVER



2017年1月25日水曜日

インターネット時代の3時間で「専門家」になる方法

自力では到達できない知見を得ることができ、その分野の全体像を感覚的につかめるようになることを目的としたインターネット時代の情報収集・整理術。そんな方法があるならば実践してみたいと思わないでしょうか。『3時間で「専門家」になる私の方法』(佐々木 俊尚)は2007年に出版された本だが、その輝きは今だ失われてはいない。

情報整理術といえば、私も愛読した名著が思い浮かびます。中には半世紀近く前に出版された本まで含まれているます、いまもまだ売れている大ベストセラーの名著中の名著です。
知的生産の技術 (岩波新書)』(梅棹 忠夫、1969年)
「知」のソフトウェア (講談社現代新書)』(立花 隆、1984年)
思考の整理学 (ちくま文庫)』(外山 滋比古、1986年)
「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)』(野口 悠紀雄、1993年)

これらの本が書かれたのは情報は新聞・雑誌・書籍などの紙媒体を大前提とする、というよりそれしかない時代でした。いまはインターネットがあります。インターネットの時代です。インターネットがすべてを変えました。インターネット時代の情報収集・整理術の実践的方法を追体験を持って具体的に理解できるのが『3時間で「専門家」になる私の方法』です。


3時間で「専門家」になるとは具体的にはどういうことでしょうか。具体的な目的は 世界を生々しく認識するという皮膚感覚を得ること です。さらにそれを「クオリア」と「セレンディピティ」を得ること定義します。「クオリア」と「セレンディピティ」とは何でしょうか。

クオリアとは、
「直感的な世界把握」です。
教科書的な知識でその分野をとらえるのではなく、その分野に携わっている人たちがそうしているように、皮膚感覚でその分野の全体像をとらえる。つまり、いかに生々しくその分野を知ることができるかどうかということです。

セレンディピティとは、
偶然をとらえて幸運に変えてしまう能力のことを指す英単語です。
もともとは『セレンディピティ物語―幸せを招ぶ三人の王子』というおとぎ話が語源になっています。(中略)
良く語られる事例としては、ノーベル化学賞を受賞した白川英樹さんの話があります。白川さんがポリアセチレンの合成実験を行っていた際、研究院への指示を誤ったのか、それとも本人が間違えたのかわからないのですが、触媒の量を1000倍にしてしまい、この結果、予期せぬ「電気を通すプラスチック」が生まれてしまったという逸話は、あまりにも有名です。これこそセレンディピティですね。

この偶然がインターネット時代の情報収集では再現可能な方法で実現出来るのです。情報収集を通してセレンディピティを再現しながらクオリアを得ていく、それこそがインターネット時代の情報収集なのです。その方法論を解説します。

情報は、ただやみくもに集めても役に立ちません。全体像をきちんと見通すために、マトリックスを描くことが重要になります。マトリックスを描き全体像を見通してから取り組むことで効率的に・効果的に情報収集をすることが可能になるのです。

マトリックスは航空事故の取材を例にすると、縦に取材先(地元県警本部、国土交通省、事故調査委員会のメンバー、地元消防署etc...)、横に必要な要素(事故に経緯、死傷者数、事故現場の様子etc...)に取ると良い。すべてのマスが取材が必要となるわけではない。こうしてできたマトリックスのうち取材が必要なマスに丸をつけて対象を絞ればよい。そうすることで見落としをなくすこともできる。

しかし、うまくマトリックスを描くには対象についてそれなりに知っている必要がある。クオリアを得ていることが必要になる。しかしそれでは逆だ。そこで情報収集をしながらクオリアを得て、マトリックスを描きながら情報収集をしていく。

そのためのツールとテクニックが、実践的に紹介されているのが『3時間で「専門家」になる私の方法』(佐々木 俊尚)だ。ぜひ読んでみよう。

  • 日経テレコン21
  • Goolge検索

の2つがキーワドとなる。では!






                   



2017年1月19日木曜日

『中学受験』横田増生


印象に残った箇所

p.ii 私立中高一貫校に通う生徒の割合は、(中略)首都圏では二〇%前後となり、東京に限れば二五%を超えている。

SAPIX、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚、、、栄光ゼミナール

p.85 「SAPIXの強みは、愚直なまでに同じ問題を繰り返し解くシステムができあがっているところにあります。正規の授業の前に30分の算数のテストがありますし、同じ教科でも、AコマとBコマに分かれていて、Aコマでは前回の授業の復習をやった後で、Bコマでは新ことを教える、という具合です。徹底的な繰り返し教育により、"地頭"の良し悪しに関わらず、難関校に受かるような精密なシステムができているところです」

"連係型"の中高一貫校では、"先取り授業"ができない
高校での追加募集のある中高一貫校でも"先取り授業"が難しい

付属中高を持つ私立大学は、中学受験組から大学まで進んでくれる基幹生徒(中心的な役割を占める生徒)を期待している
→p.168 公立中学ではリーダーシップをとる生徒の不在から行事の遂行に苦労している

中学進学後の塾、鉄緑会、平岡塾、駿台 中高一貫コース、和田塾 緑鐡舎、東進中学NET、東大進学塾エミール、名門会。

私学は教育委員会の管轄外なので、いじめは隠蔽される可能性がある。行政は何もしてくれない。

p.156 多くの公立中高一貫校では、生徒の小学5年と6年の成績を報告書として提出することを求めている。小学校の成績の選抜に占める割合は20〜30%となる。

中学3年の受験期間と高校入学後のオリエンテーション期間のほぼ半年は授業がない

公立の中高一貫校は、10から20名教員が加算される

p.166 私立中高一貫校の保護者の世帯所得は1000万円以上が40%超、800以上が30%

公立中高一貫は合わせて40%超

p.168 現在の公立中学校は、能力の高い生徒が、大きく学力を伸ばす環境ではありません

p.171 主要高校の現役合格率

p.173 下級生はロールモデルを容易に見つけることができ、上級生は下級生の指導を通して成長することが出来る

p.180 学習塾ena(エナ)

p.185 公立中学の保護者の場合、満足70%台。私立中学の保護者は、90%台。

p228 塾の合格成績を挙げるにはどうやって教えるか以上に、とうやって出来る生徒を集めるかが大切なんだよ



本文中で引用されている表・グラフ・図の出典

文部科学省「平成22年度 子どもの学習調査」 (文部科学省 子供の学習調査
ベネッセ「首都圏保護者の中学受験に関する意識調査 2012年」(多数引用)
東大合格高校盛衰史 60年間のランキングを分析する (光文社新書)
文科省「小・中学校の授業時数に関する基礎資料
自分の子どもは自分で守れ―「学力」ってなんだろう日能研はこう考える (講談社文庫)
「日能研 首都圏入試分析ブック 2013」
「月刊私塾界」2013年4月号
矢野経済研究所
「週刊ダイアモンド」(2012年2月25日号)と早稲田アカデミーの資料から作成
文部科学白書 2012
「栄光ゼミナール 2013 中学入試報告書」
森上教育研究所が「週刊朝日」(2013年7月5日号)の数字をもとに作成
「ena 公立中高一貫校 2013 ハンドブック」 (ena
ベネッセ・朝日新聞共同調査「学校教育に対する保護者の意識調査 2012年
海陽中等教育学校 学校紹介
「埼玉県 生活保護受給者に対する総合的な自立支援の取り組み」
国立社会保障・人口問題研究所「被保護実世帯数・保護率の年次推移


主な引用・参考文献

パパは塾長さん 父と子の中学受験
福祉が人を生かすとき―ドキュメント「落ちこぼれ」たちの勉強会
新版 分数ができない大学生 (ちくま文庫)
なぜ公立高校はダメになったのか―教育崩壊の真実
私立中高一貫校しかない!―教育階層化時代の勝ちぬき方 (宝島社新書)
普通の子どもたちの崩壊―現役公立中学教師一年間の記録
学ぶ意欲の心理学 (PHP新書)
自分の子どもは自分で守れ―「学力」ってなんだろう日能研はこう考える (講談社文庫)
新教育産業〈2003年版〉 (最新データで読む産業と会社研究シリーズ)』 (『新教育産業〈2012年度版〉 (最新データで読む産業と会社研究シリーズ)』)
ドキュメント ゆとり教育崩壊 (中公新書ラクレ)
学力低下論争 (ちくま新書)
論争・学力崩壊〈2003〉 (中公新書ラクレ)
機会不平等 (岩波現代文庫)
むかし〈都立高校〉があった
教育貧民―減収増税時代でも減らない「教育費」事情
持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)
中学受験―わが子をつぶす親、伸ばす親 (生活人新書)
父と子の中学受験ゲーム (朝日新書)
いじめは止められる!―わが子を死なせないための安心の処方箋
いじめはなぜ防げないのか 「葬式ごっこ」から二十一年
子どもは公立に預けるな! (SB新書)
なぜ教育が主戦場となったのか
中高一貫校 (ちくま新書)
子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)
中学受験の失敗学 (光文社新書)
進学格差―深刻化する教育費負担 (ちくま新書)
10歳の選択 中学受験の教育論
フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由
新しい「教育格差」 (講談社現代新書)
中学受験の常識・非常識 (角川oneテーマ21)
東大合格高校盛衰史 60年間のランキングを分析する (光文社新書)
中学受験 SAPIXの授業 (学研新書)
「子供のために」を疑う (朝日新書)
ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書)
亡国の中学受験~公立不信ビジネスの実態~ (光文社新書)
暴力は親に向かう―すれ違う親と子への処方箋 (新潮文庫)
はじめての中学受験 (祥伝社新書191) (祥伝社新書 191)
高校紛争 1969-1970 - 「闘争」の歴史と証言 (中公新書)
する?しない?中学受験 迷ったときに
子どもにかけるお金の本―この1冊で確実に準備! (Como子育てブックス)
大津中2いじめ自殺 学校はなぜ目を背けたのか (PHP新書)
海陽学園が変える日本の教育